甲州旅行記PARTU 本文へジャンプ
勝沼ぶどう郷駅
続いて、勝沼ぶどう郷駅(旧勝沼駅)にやってきた。勝沼は甲府盆地東端に位置している。鍋の如き地形の、まさに縁の部分であるため、周辺一帯は扇状地だらけであり、ぶどうの一大産地である。
江戸からは、甲州街道最大の難所である笹子峠、駒飼宿をへて勝沼宿へと到る。また、裏甲州通りと呼ばれる青梅へ向かうルートもあり、こちらは、中里介山の小説で有名な大菩薩峠を抜ける。

笹子峠(ウィキペディア)
大菩薩峠(ウィキペディア)
勝沼(ウィキペディア)
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【勝沼ぶどう郷駅より甲府盆地甲府方面を俯瞰す】

中央本線勝沼ぶどう郷駅は、勝沼中心部よりさらに東に位置し、甲府盆地を俯瞰する縁の部分にある。これは、盆地底部から笹子峠へと抜けるための標高差を、盆地周辺部をなだらかに登って行く事で稼ぐ必要があった為である。
中央本線は、東は笹子峠へ向かう山岳地帯となり大月方面へ、甲府方面はいったん北上し、盆地北辺部をなだらかに下っていき、やがて、西南西へ下り、甲府へと到る。

勝沼ぶどう郷駅(ウィキペディア)
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【地図左方が北。中央本線は塩山方面へ北上する】

駅舎はモダンな造りの二階建て。乗降客数は極めて少ないものの、観光資源の豊富なこの駅は、シーズン中は、優等列車の停車駅となる。周辺には勝沼ぶどうの丘、大日影トンネル遊歩道のほかワインメーカー各社のワイナリーがある。

甲州市勝沼ぶどうの丘サイト
ふじの国やまなし観光サイト
大日影トンネル遊歩道(ウィキペディア)
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【勝沼ぶどう郷駅舎】

駅の横には、旧勝沼駅ホーム跡地を利用した公園になっていた。 イメージ
【旧勝沼駅ホーム1】

旧ホーム跡地には駅名表示板が立っていた。駅名も勝沼(現勝沼ぶどう郷)、はじかの(初鹿野:現甲斐大和)となっている。

甲斐大和駅(ウィキペディア)
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【旧勝沼駅ホーム2】

駅舎横の公園には気動車が置かれていた。旧勝沼駅はスイッチバックの側線上の駅であった。もともと、スイッチバックは、勾配のきつい本線上に駅を設置することを回避するためであった。
結局、現在の駅は本線上に設置されたため、25パーミルの勾配上の駅となった。
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【旧勝沼駅線路跡】

旧勝沼駅の表示板。今は、勝沼町ではなく、甲州市である。
ところで、平成の大合併で、このあたりの地名は訳が分からなくなってしまった。そのうえ、新市名のセンスたるや…。
何故、勝沼、石和、塩山あるいは芦安、増穂、鰍沢といった昔ながらの地名が姿を消してしまわねばならないのだろうか?
おそらく、地元の人たちも、内心、砂を噛む思いがあるのだろうから、これ以上は、書かないが…。

甲州市(ウィキペディア)
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初夏の緑が目にしみる。駅裏手にはすぐ山が迫っている。非常に急峻な地形ながら、古くから宿場町として栄え、周辺には、大善寺、恵林寺といった古刹も多い。
恵林寺は『心頭を滅却すれば火も自ら涼し』の辞世で知られる快川紹喜の寺としても有名である。

大善寺(ウィキペディア)
恵林寺(ウィキペディア)
快川紹喜(ウィキペディア)
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