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大街道


『停車場はすぐ知れた。切符きっぷも訳なく買った。乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。たった三銭である。』
(夏目漱石『坊ちゃん』より)
なるほど、確かにマッチ箱のような電車だ。それも次々とやって来る。路面電車は静岡では無くなって久しい…。もの珍しさもあり、親子三代で暫く眺めていた。
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ホテルは全日空ホテルに定めた。部屋で一服した後、散歩に出かけた。目の前に電停がある。このあたり大街道というらしい。思えば、以前に『坂の上の雲』を読んだ時、この地名を目にした記憶がある。
そういえば、街のいたるところに
『赤ん坊をお寺へやってはいやぞな。おっつけウチが勉強してな、お豆腐ほどのお金をこしらえてあげるぞな。』の垂れ幕がかかってる。『坂の上の雲』の中での秋山信三郎好古少年の台詞だ。近所に秋山兄弟の生家があるそうだ。後から行ってみよう。
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とりあえず晩御飯まで時間がある。全員で道後温泉に向かう。
ちびも路面電車が珍しいと見えて、ちょろちょろしている。
『ねえ、パパ静岡にはなぜ道路の電車は走ってないの?』
『車が増えすぎて、だんだん邪魔になっちゃったんだよ』
『じゃあ、四国は車が少ないの?』
『…』
(ばかやろー車内のみんながこっち見てるじゃねーか)
非常に気まずい空気を纏い道後温泉へ…。
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伊予鉄道株式会社
伊予鉄道株式会社(ウィキペディア)
松山全日空ホテル
大街道駅(ウィキペディア)