産女の里奇譚 本文へジャンプ
産女の里奇譚W


あれから、四十余年。
まじなかは再び、此の地にやってきた。

妖怪好きの次男を連れて。

まじなかは、30分程ひたすらに無人の境内で写真を撮っていた。然し、次男は境内には入らず表の駐車場でひとり遊んでいた…。

此の地の名前の由来は、ウィキペディアにより判明した。

果たして、あの時、まじなかが想像した様な縁起であった。

産女山産女観音は、安産の観音として信仰を集めている。こじんまりとした無人の境内には、ひっそりと素朴なお堂が佇んでいる。

周囲を黄金色に染め、やがては、すずめ色に黄昏ていった。産女の里も日が落ちた。

まじなかは家路を急いだ。

産女観音